支部報紹介 2003年11・12月号 (Vol
208) より
奥山だより-2
大杉正樹
い よいよ秋も深まって木々も色づいてこようかという季節です。でもこちらはほとんどが杉の木で、目にも鮮やかな紅葉という具合にいきません。が、11
月初旬先陣を切って大きなイチョウが見事な黄色に色づきます。山門付近と本堂前にそれぞれあるのですが、夕刻に見るイチョウの木はあたかも黄金色に輝く観音様のよう。参拝に来た方々で「見事だね」と喜んでくれるのは嬉しいですが、我々にとっては手こずらせ者。それは落ちた葉っぱです。砂利の上に落ちているのではくのに一苦労。やはり地道にやらないとだめなんですね。境内に若干のモミジがありますが、本格的に色づくのは12
月に入ってから。奥山でも年内の冷え込みは意外と弱いのです。
紅 葉と並行してポピュラーな冬鳥としてジョウビタキがやって来ます。渡来当初の彼らは縄張りを主張しようと懸命です。オス同士の息を呑む追走劇、縄張りから出て行くまで執拗に追いまわす動きはまるで獲物を追うチーターのよう。ジョウビタキってあんな飛行や身のこなしができるんだ!と、身近な小鳥ながらよく見ると発見があるものです。
神 社仏閣には大変緻密に描かれた鳥の絵が多いようです(壁、襖など)。方広寺にも少しあるのですが、一般の方が目に触れる機会のない所。特別に撮影許可が出たのでご覧頂きたいと思います。
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